「羊の木」感想

※ネタバレあり

羊の木を見ました。

映画館の予告で見た時に、面白そう！観たい！と思っていて、結局DVDになってからでしたが、借りてみました。(結果、映画館まで行かなくて正解だったかも、、、)

まずは役者さん全員の演技力が高くて惹き込まれました。とくに松田龍平さんの不気味さ溢れる演技はすごかった。

しかし、内容は少し薄く、これだけの役者さんたちが勿体ないような気もしました。

まあ１回見ただけでは消化できない作品なのかもしれませんが、、、

そもそもタイトルの 『羊の木』が何を意味していたのかよく分かりませんでした、、、。

物語が進むにつれて、すごく予想外な出来事はなく、だいたい思った通りに進んでいたのであまり意外性はありませんでした。(1番やばいやつは松田龍平っていうのはかなり序盤から気づくと思う。)

ただ、木村文乃さんも何か抱えていて、実は刑務所帰りなのかなーと予想しましたがそこはハズレましたね(笑)

また、元犯罪者の6人全員がもう少し絡みあって、物語が進んでいくのかと思いましたが、あのお祭りのシーンのみだったのも少し残念に思いました。

清掃業に着いた女性(市川実日子さん)は何故死体を埋めていたのか少し疑問だったのと、その人だけあまり救いがなく終わってしまったので、もっと深く掘り下げて欲しかったです。(私は私が怖いですって言っててかなり精神状態もあれなんだからカウンセラーとかつけてあげないと、、😣って思いました)

優香さんも、来てすぐに錦戸さん(月末)のお父さんを好きになった点がちょっとびっくりというか🤔？？でした。なにか企んでいるのかとか、セックス依存症なのかとか色々考えてしまいましたが、そこまで深読みしなくてよかったみたいで残念。

北村一輝さんはただただカッコイイー🥰ってなりました。ハマり役でしたよね！似合うなぁ。でもあっけなく死んでしまって悲しかった😭もう少し写真関係で何か起こるのかと思いきや、ただマイカメラパシャパシャ撮ってただけかよー😭😭ってなりました(笑)

理髪店と、クリーニング屋に行った2人は信頼してくれる人に恵まれて良かったなーと素直に思いました。あの二人を受け入れてくれるシーン、あれは人間の良い部分が凝縮されたような描写だと思いました。

元犯罪者だからといってその背景はそれぞれ異なり、本気で人生をやり直すには自分一人では難しくて、他人とのかかわりや信頼関係が不可欠なのだと感じました。

ラストシーンはちょっと拍子抜けというか、あれ？こんな感じなのね😓となりましたが、まあ祀っている神様も絡んでいるということで(小さい町だし)よしとしよう。

主人公の月末がなんか少し気の毒だと思いました。まさかのお父さん、優香とくっつくし😅😅市役所の職員の仕事は大変なんだなーと思ったし、好きな人とも結ばれなくて少し孤独な感じもしてあまり救いがなかったなーと思ってしまいました。ベースも自分の意思で始めたかと思えばそうでもなくて、現実世界にいたら、モテなさそうというか、ちょっとつまらないなーと思いました。😓平凡って言えば平凡なんだけど、あまり私は主人公に共感できなかった。

でも6人の元犯罪者をあまり偏見なく見ていていい人なんだとは思いました。

「元犯罪者」と一括りにされているけど、人を殺すことにも何も思わないような人も入れば、事故みたいな(殺す気はなかった)人もいるし、義理人情の人もいるし、自分を守るために仕方なくっていう人もいる。でも自分のまわりに人殺しがいたらと思うとどうだろう、、、または自分、あるいは家族が人殺しになる日がいつか来るかもしれない。

普段は全く考えない、違う世界の事のようだけど実は身近なことなんだなーと思わせてくれる映画でした。

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